お嬢さん。
幸せな恋愛をゲットするための、たったひとつの冴えたやり方をご存じでしょうか?
それは「悪い男に捕まらない」こと。
いいですか?
この世には、貴女の心と身体を奪おうとする獣や悪魔がたくさんいます──いま、この画面を見ながら想像したよりもずっと。この連載では、そんな「悪い男」の手口を紹介していきます。
それをどうか心の中にファイルしてください。危ない色のファイルですが、いつか役に立つときがくるはずですから。
■本日の恋愛ブラックファイル
「やばい。運命感じたかも」 「こんなに女の子と話弾んだのはじめてだわ」 「もしかして、これ付き合うパターンじゃない?」
わかりますか?
この運命感をブチこんでくる感じ。女性たるもの“運命”というワードに弱いです。さりげにアピールされるとドキドキしちゃいますよね。
楽しく会話しながら、
「あれ、やっぱり運命なのかな?」 「彼のほうから運命とか言ってくれるなんて」 「やっぱり運命の出会いって突然……?」
なんて考えてしまうかもしれません。
同じセリフをほかの男性が口にしても、笑ってしまうでしょう。しかし、ある種の男性に限っては謎の説得力を持っていたりします。ふと会話の弾みに、ポワッと“運命”を信じてしまいたくなるムードがあるのですね。
真顔や冗談まじりに「僕たちが出会ったのは特別なことなんだ。このチャンスを逃してはいけない」というようなセリフを言ってのけるのです。
ご丁寧に「普段はこんな恥ずかしいこと言える人間じゃないんだけどね」なんて言い添えることもあるかもしれません。
すると、こっちもそんな気がしてくるわけです。
やっぱり私たちが一緒にいるのは特別なことなんじゃないかな。だって楽しいし。ほかの男性といるより何倍もドキドキする。