人類が到達できない深海には想像をはるかに超える生物が暮らしている。そんな生き物の調査を行う海洋探査船ノーチラス号がまたしても個性的なクリーチャーに遭遇した。
今月初め、太平洋の離島の海を潜行中の探査機が、大きな耳状のヒレを持つダンス上手なタコを発見。
ヒゲダコ科に属するらしきそのタコは、水深およそ1600mの海底でゆっくり伸びたり広がったりの優雅な舞でクルーを圧倒しちゃったそうだ。
・クルーへのサービス?深海で踊っていた優雅なタコ
無人調査機のカメラがとらえたのは、太平洋の離島海洋国定公園に含まれるベーカー島の南西約1600mの深海でエレガントに踊っていたタコの姿だ。
体長はおよそ1.3mほど。耳のような大きなヒレをひらひら動かしながらゆっくり形を変える。
物おじしない深海タコは積極的にカメラに寄ってドレスのように膨らんだり、魚のように泳いだりしながらその場にとどまり、5分以上もクルーを楽しませた。
・謎が多いヒゲダコ科に属するタコ?
専門家はこのタコをタコ目ヒゲダコ亜目(有触毛亜目)のヒゲダコ科に属するとみているが、正確な種はまだわかっていない。