地中海に沈む失われた大陸「大アドリア大陸」が発見される(オランダ研究)
2019.09.30 22:30
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カラパイア
image credit:Douwe van Hinsbergen
2億4000万年前の世界地図は、今とはまるで違うものだった。今日存在する大陸は当時ひとつにまとまっており、「パンゲア」というまるでパックマンのような形をした超大陸だった。
パンゲア大陸はやがて分裂し、北部がローラシア大陸、南部はゴンドワナ大陸となった。
ローラシア大陸もまた分裂して現代のヨーロッパ、アジア、北アメリカとなり、ゴンドワナ大陸はアフリカ、南極、南アメリカ、オーストラリアへと分裂した。
このたび判明したのは、ゴンドワナ大陸からもうひとつの失われた大陸「大アドリア(Greater Adria)」が生まれていたということだ。
・大アドリアの上層部がまくれてできたヨーロッパに横たわる山脈
『Gondwana Research』(9月3日付)に掲載された研究によると、1億2000万から1億年前にグリーンランドくらいの大きさの陸塊がプレートの力によってヨーロッパ南部の下にゆっくりと押し込まれたらしい。