【朝の重厚ライトノベル】電車張り付き男を退治したら絶命した話

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【朝の重厚ライトノベル】電車張り付き男を退治したら絶命した話

自分勝手なヤツが多すぎる。そう思うようになったのは、通学に電車を利用するようになった中学生のころから。私、もともと頭がおかしいのかもしれないけど、自分勝手なヤツがいると我慢できなくなってブチギレ激怒してしまう。

私が毎日許せないと思っていること。そして毎日ブチギレ激怒していること。教えてあげる。満員電車のドアのところに張り付いている男が許せない。どんなに混んでいても、ドアのところから動かない。

通勤通学で混雑しているとき、ドアが開閉するたびにたくさんの人が出入りする。だからドアのところに立っている人は、一度、ホームに降りたり、違う場所に移動するべきなのだけど、満員電車のドアのところに張り付いている男は、絶対に動かない。

だから高校一年の春から、そういう男がいたら、かたっぱしから「そこに張り付いてると邪魔だからどいて!」と叫ぶようにした。意外と小心者が多いみたいで、反論もせずにどいてくれる。ホームに降りたり、居心地が悪くなったのか違う車両に移動したりする。

怒ってばかりいると変な人扱いさるだろうけど、正しいことを注意するほうが変人扱いになるのはおかしいので、おかしいのは世の中だよね。だから私は正しいと思う。

満員電車のドアのところに張り付いている男は、ほぼ毎日いるし、どんどん増えてている。新人の張り付き男もいる。でもなぜか女の張り付きってあまりいない。なぜだろう。その理由はもうわからない。

あれは2019年の夏休み前だった気がする。「ジコチューの張り付き男くん! 邪魔だからどいて!」と叫んだら、思いっきりビジネスカバンみたいなやつで頭を強打されて絶命した。気が付くと、真っ暗な部屋(?)の中に机と椅子とパソコンが一台あったので、この文を書いている。

もっと詳しく読む: 電車張り付き男を退治したら絶命した話(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/10/09/morning-short-light-novel-fixed-position/

※写真はイメージです

作: 津賀ポルヌ(a.k.a. Wintermute)

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