12月がやって来た。
街を彩るイルミネーションやクリスマスツリーを見て、なんだかわくわくしている人も多いのではないだろうか。
少なくとも、筆者はそうだ。浮かれる街の様子を見ていると、こちらまで浮かれてしまう。
メリークリスマス!
ただ、クリスマスがやってくると、必ず思い出してしまう「夢が壊れた瞬間」がある。
たしか、小学校5、6年の時だった。父親に「もうサンタさんはいいよね」と言われたのだ。
我が家に本物のサンタクロースが訪れたことがないことは知っていた。その数年前にプレゼントの袋にレシートが入っていたことがあり、その時すべてを察していたのだ。
それでも、親の口から決定的な言葉を聞くとショックだった。自分の部屋に戻った後、さめざめ泣いたことを覚えている。
Jタウンネット編集部の面々にも話を聞いてみると、
「小さいころは枕元にプレゼントがあったのに、大きくなると親と一緒にトイザらスに行くようになった。小3くらいの時におもちゃを一緒に買ったときに、『理解』してしまった......」(I記者)
「小2くらいの時におばあちゃんに『お前まだサンタを信じてるの。あんなの親に決まってる』って言われて、ずっと覚えてる。泣きたくなった......」(N記者)
「幼稚園の時、クリスマスに園長先生がサンタクロースの格好をしてて、私は『サンタさんだ!』と思ってたのに、みんなが『園長先生だ!』って。『園長先生なんだ』...って思った......」(M記者)
と、それぞれその時の気持ちを克明に覚えているようだった。やはり心に小さくはない傷を負ったのだろう。
ちなみにS編集長は「自分のことは記憶にないけど、弟に『サンタは親だ』とばらして親に怒られたことはある」そうで、M記者のエピソード同様、子どもの夢を壊すのは大人とは限らないようだ。
あなたの「夢が壊れた瞬間」募集します
二十年近くクリスマスの度に思い出しやるせない気持ちになっていたのだが、話してみると子どもの頃の自分を思い出してとても懐かしい気持ちになった。
というわけで、皆さんの「夢が壊れた瞬間」も聞かせてもらえないだろうか。