2019年も残りわずか!毎年恒例、今年も浅草歳の市、羽子板市が開催

| Japaaan
2019年も残りわずか!毎年恒例、今年も浅草歳の市、羽子板市が開催

いよいよ2019年も残りわずか。暮れも押し詰まってきましたね。今年もついに、毎年恒例の浅草歳の市、羽子板市の時期がやってきました!

開催概要

浅草歳の市は、別名羽子板市とも呼ばれ、浅草の浅草寺の境内で毎年12月17~19日の3日間にわたって開催されます。羽子板市と呼ばれるだけあって、沢山の押し絵羽子板を売る市が立ち、浅草寺の境内を賑わせています。

長い歴史を持つ歳の市ですが、実は羽子板市がメインになったのは、明治時代になってから。もともとは正月用品を扱う年末の定期市でした。江戸時代初期、浅草寺で毎月開かれていた定期市のうち、年末の最後の市のみが「歳の市」と呼ばれるようになったのだとか。

広重「東都名所 浅草金竜山年ノ市(部分)」国立国会図書館蔵

歳の市に行けば正月に必要な門松やしめ縄などの飾りや水回りの雑貨、衣類、食べ物がすべて揃うので、人々はこぞって歳の市に押しかけました。

この浮世絵をご覧ください。浅草寺の歳の市は今でももちろん大盛況ですが、当時の歳の市の盛況ぶりは今と比べても物凄い混雑ぶりだったことが分かります。そんな歳の市は浅草寺からやがて全国に広まり、各地の寺社で年の瀬に歳の市が立つようになりました。

歳の市の中で販売される商品が徐々に羽子板中心に推移したため、別名「羽子板市」と呼ばれるようになりました。この羽子板市では、人気歌舞伎役者の当たり役を模した押し絵羽子板が江戸時代から変わらず人気を博しています。

加えて現在では、「世相羽子板」というその年に活躍した各界の著名人をモデルにした押し絵羽子板も毎年の風物詩となっています。

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