今月22日に、令和初のM−1王者が誕生する。平成最後となった昨年(18年)は、史上最年少(25歳と26歳)にして平成生まれの霜降り明星(粗品&せいや)が優勝。その後の大活躍は周知の通りだ。そんなフレッシュすぎるルーキーが、親ほどの年齢差がある爆笑問題とタッグを組むとどうなるか。答えを探るべく10月に始まったのが、「爆笑問題のシンパイ賞!!」(テレビ朝日系)だ。
視聴者から寄せられた「ちょっとこれ、心配」という人や物を調査。VTR出演する「シンパイ調査員」は、お笑い第3世代から第4世代に該当する「爆笑問題チーム」と、現在の第7世代が中心の「霜降り明星チーム」に振り分け。VTRを見終えた後、どちらがシンパイかを爆問、霜降り、司会の新井恵理那アナウンサーで決め、負けが10回たまったチームは「ジュッパイ賞」として、ハードロケの罰が与えられる。
霜降りチームの調査員は、四千頭身、宮下草薙、EXIT、かが屋。対して、爆問チームのメンツが実にシブい。初回オンエアではいきなり、BOOMERが登場。22歳から23歳の四千頭身に対して、河田キイチと伊勢浩二は55歳。初老だ。
以降に出演したのは、松村邦洋(52歳)、三又又三(52歳)、X-GUN(西尾季隆&さがね正裕=49歳)、TIM・レッド吉田(54歳)、プリンプリン(田中章=52歳、うな加藤=51歳)、デンジャラス・ノッチ(54歳)。還暦の壁が見えている彼らは、“ボキャブラ世代”。92年にスタートしたフジテレビ系「ボキャブラ天国」シリーズに出演して、ネタとダジャレを融合させた「キャブラー」と呼ばれ、一大旋風を巻き起こした面々だ。
番組終了後は、爆問を始め、海砂利水魚(くりぃむしちゅー)、ネプチューン、キャイ〜ン、ココリコ、出川哲朗、極楽とんぼ・加藤浩次、ホンジャマカ、山崎邦正(月亭方正)、U-turn(土田晃之)、オセロ(松島尚美)、よゐこ、ロンドンブーツ1号2号などは成功した。ところが、過半数は表舞台から姿を消した。調査員は、この該当者たちだ。
“戦友”を救済すべく、爆問が立ち上がった。ノリに乗っている若手芸人たちとロケで激突させているのだ。霜降りチームは、ロケに不慣れだが初々しく、肌艶がキレイ。反して爆問チームは、画が古い。取り柄は、百戦錬磨の経験値だ。古すぎると逆に目新しく、大声を出せば笑ってもらえる、情け容赦なく叩くと笑いが生まれる、声は常に張るという旧式テキストに一生懸命のっとる様は、得も言われぬ感動を生む。
そんなおじさんたちを観て楽しそうなのが、爆問の田中裕二と太田光。かつての仲間たちとの爆笑実話を語ることで“成仏”し、若い世代に昭和と平成を学ばせている。期せずして見えてしまう太田の優しさ。そのツボも欠かせない。
若手の台頭が著しい今。キャブラーを懐古してみるのもいいかもしれない。
(伊藤由華)
ボキャブラ芸人の救済に「勝ち組」爆笑問題が立ちあがっていた
2019.12.21 14:00
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