シンガポールから母乳23kgを持ち込もうとした女、空港で全て没収される 真の目的は?

| リアルライブ
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 母乳は栄養価が高いと言われているが、海外には大量の母乳を国内に持ち込もうとした人間がいる。

 中国・福建(ふっけん)省の空港で、中国人の女が、シンガポールから中国に母乳23Kgを持ち込もうとしたと、海外ニュースサイト『AsiaOne』と『The Star Online』が1月18日までに報じた。報道によると、女は母乳を冷凍し、89個のビニール袋に分け、中国に持ち込もうとしたという。
 女は母乳を大きな保冷バッグの中に入れていたが、バッグをX線検査装置に通した時、検査官が異変に気づいて発覚した。女は「母乳は自分の赤ちゃんのためのもの」と説明したが、検査官から「誰の母乳であるか」と聞かれるも答えられなかった。

 中国では、粉ミルクを除く全ての乳製品は国内に持ち込まれる前に検疫されなければならない。女は母乳の検疫を行っていなかったことと、母乳の出どころをはっきりと明かさなかったことで、全ての母乳を没収された。女は処罰は受けず、入国は許可された。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「自分の赤ちゃんに他人の母乳を飲ませようとしたのか。私には抵抗がある」「女は母乳を売ろうとしたのではないか。衛生面が不安だが買う人がいるのか」「母乳が出過ぎる人もいる。そんな人が母乳を分けようと思うことは悪いことではない」などの声が挙がっていた。

 海外ニュースサイト『South China Morning Post』は、中国で母乳を売買することは違法ではあるものの、インターネットで公然と母乳が売られていると、2017年6月に報じた。価格は250mlあたり15元(約240円)から60元(約960元)ほどで、その日のうちに搾乳された母乳は約150元(約2400円)ほどになるという。中国国内には、母乳を売買する専門サイトがいくつかあり、金銭目的で母乳を売る人もいれば、母乳が出過ぎるため、母乳を無駄にしないように売る人もいるそうだ。多くの場合、個人が販売しているが、中には仲介業者が販売することもある。

 中国では近年、粉ミルクをかさ増しするため、粉ミルクにメラミンが混入され、30万人近くの赤ちゃんに、腎臓に異変が現れるという事件が起こった。

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