大丈夫、助けてくれる人はいる。集団の無責任「傍観者効果」は実際の状況では起きにくいことが判明(国際研究)

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大丈夫、助けてくれる人はいる。集団の無責任「傍観者効果」は実際の状況では起きにくいことが判明(国際研究)

GCShutter/iStock

 「傍観者効果」という社会心理学用語がある。これは、ある事件が起きたとき、自分以外に傍観者がいる場合には誰も率先して行動を起こさないという集団心理の一種だ。

 例えば、道端で誰かが倒れていた場合、近くにいたのがあなただけなら、あなたはその人を助けようとしたかもしれない。でも、周りにたくさん人がいたら、誰かが助けるだろうと思ってあえて自分が助けようと思わなくなるのだ。しかも困ったことに、人がたくさんいるほどそうした傾向になりがちだ。

 こうなると、自分以外に人がたくさんいるところでは、誰も困っている人を助けなくなってしまう。だが最近の研究によると、人には「困っている人を助けたい」という欲求があるので、助けてくれる人はいるそうだ。

・現実の状況で本当に傍観者効果が生じるのか?

 これまでのいくつかの実験では、この傍観者効果が確かにあるらしいことが確認されていた。

 しかし、よくよく考えてみると分かるが、本当に緊急性のある状況を実験で再現するのは倫理的にも実践的にもかなり難しい。

 道を歩いていたら、すぐさま手助けが必要な人に”偶然”出くわすなどという状況は、なかなか作れるものではないのだ。

 そのことを考えれば、これまでの研究の結果を本当に現実の状況に当てはめられるのかどうか、はなはだ怪しい。

 しかし幸か不幸か、街中に監視カメラがたくさん仕掛けられ、その記憶容量も大きくなった現在、現実に発生したケースを実際に検証できるようになってきた。
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