テレビ番組がファッションなどの流行に影響を与えることはあるが、海外ではテレビ番組に影響され、誘拐事件を起こした人間がいる。
インド・マハーラーシュトラ州で、テレビ番組に影響された36歳の女が27歳の男を雇い、2人で12歳の甥の少年を誘拐したと海外ニュースサイト『NDTV』と『News18』が1月11日に報じた。報道によると、女は男に5万ルピー(約7万7000円)を支払い、少年を誘拐するように頼んだという。
1月8日、2人は少年の下校時を狙い、少年を車で誘拐した。2人は学校から車で8時間ほど離れた場所に少年を連れていった。少年が帰宅しないことを心配した両親が警察に相談し捜査が開始されたが、3日間、手がかりはつかめなかった。
少年が誘拐されてから3日後、女は外出先から男に少年を解放するように伝えた。少年はその場で解放され、バスで自宅に戻ったという。
警察が監視カメラなどの映像を証拠に、女と男を逮捕した。女は犯行の動機について、「誘拐などの犯罪を紹介するテレビ番組を見て、自分も誰かを誘拐してみたいと思い犯行に及んだ」と供述しているという。幸いにも少年に怪我はなかった。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「テレビ番組に影響されるなんて、女に理性はなかったのか。誘拐された少年がかわいそう」「なぜ女は少年を解放したのだろうか。突然、怖くなったのか」「女が影響されたテレビ番組は誘拐についてどのように紹介していたのだろうか。テレビ番組にも責任があるかもしれない」「金銭ではなく、誘拐できるか試しているような犯行で不気味」「少年は叔母さんだからと安心してついて行ってしまったのかも。解放後、一人でバスに乗って帰った少年は勇敢」などの声が挙がっていた。
テレビ番組に影響され犯罪に発展した事件は、海外だけではなく日本でも起こっている。
木村拓哉主演のドラマ『ギフト』(フジテレビ系、1997年)に影響され、当時13歳の少年が当時26歳の女性教師をナイフで刺す事件が1998年1月28日に起きたと報じられた。同ドラマは、記憶を失った主人公が運び屋の仕事をしながら記憶を取り戻していくというサスペンスドラマである。
36歳女、テレビに影響され12歳の甥を誘拐 その目的に「不気味」の声も
2020.01.23 06:00
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リアルライブ