カーナビの雄であった電機メーカーの『パイオニア』が、昨年3月にカーナビ部門の不振を大きな理由として上場廃止となり、香港の投資ファンドの完全子会社となったことはまだ記憶に新しい。
パイオニアの上場廃止が象徴するように、従来のカーナビはスマートフォンの無料ナビアプリに取って代わられ、衰退していくものと思われていた。
しかし、電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた2019年カーナビの出荷実績では、消費増税以降の10月〜12月は前年割れとなったものの、1月から9月まではほぼ前年を上回る実績となり、カーナビ業界復活の兆候を見せているのだ。
「スマホの無料ナビアプリを使っていたドライバーたちが、再びカーナビに戻ってきています」(自動車評論家)
その大きな理由として、位置精度の違いがあるという。
「スマホのナビアプリはGPSのみを使って位置表示しますが、カーナビはGPS以外にも、ジャイロセンサーや、GPSで収集した緯度経度の位置情報を高速かつ高精度に補正するマップマッチングという技術を使っているので、精度が圧倒的に違います。例えば、高速道路と一般道路が重なっている部分の判別や、地下やトンネルから出た際には雲泥の差が出ます」(同・評論家)
カーナビが注目されている理由はこれだけではない。あおり運転が社会問題化したことで、急速に普及が進んだドライブレコーダーとの連携、さらにドラレコ機能が付帯したカーナビも登場している。
「ドラレコが撮影した映像を、カーナビの大画面でチェックできる。さらに撮影場所をカーナビの地図上に表示、ドラレコの操作や設定をカーナビ側で行えるのが便利で売れています。自動車メーカーの純正カーナビにもドラレコと連携できるものが増えており、新車での装着率が高まっています」(カー用品店社員)
進化したカーナビならドライブも快適だ。
カーナビ“斜陽産業”から復活の兆し! スマホのアプリじゃ満足できない…
2020.02.19 12:00
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