「女性は化粧をしなくてはいけない」という社内ルールの賛否

| アサジョ
「女性は化粧をしなくてはいけない」という社内ルールの賛否

 職場のルール、どんなものがありますか? 実は、「女性は化粧をしなければならない」というルールがある職場もあるようです。確かに、接客業では化粧をするのは当たり前のように感じますが、化粧を好まない女性や、肌の弱い女性で化粧をするのを避けたい女性にとっては悩ましいものですよね。

 日本労働組合総連合会が2019年10月に「社内ルールにおける男女差に関する調査」を、全国の20~59歳の有職者1,000名に対して実施したところ、「男性は長髪NG」「女性はシャツ色ピンク」「女性はパンプス」など、男女で異なる社内ルールが多くあることが分かりました。

 中でも、「女性は化粧をしなければならないという決まり」が「ある」と回答した女性は21.9%となっており、決して少なくはない結果となりました。女性の職場でのノーメイクはマナー違反という説もありますが、実態はどうなのでしょうか?

『マイナビウーマン』が2015年2月、22~34歳の働く女性に対して実施した調査によれば、「女性がノーメイクで職場に来るのはマナー違反だと思いますか?」の問いに対して、「はい」と回答したのが45.2%、「いいえ」と回答したのが54.8%で、それほど差はありませんでした。現場ではどっちつかずのようです。

「はい」と回答した人の意見では、「社会人としての最低限のマナー」や「相手への配慮である」という意見の他、「最低でもベースメイクやポイントメイクくらいはやってほしい」との意見もありました。過度にやれとはいわないけれど、最低限はやってほしいというのが本音のようです。

 一方、「いいえ」と回答した人の意見では、「客先に行かないなら」「見苦しくないなら」OKとする説や、「力仕事の職場だと化粧がとれてしまう」「清潔感があれば問題ない」という声もありました。

 会社側は女性の化粧を強制するのではなく、職務上必要であっても最低限のルールを設けるなどして、配慮をしてもらいたいものですね。

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