幻覚作用を引き起こすハチミツがある。世界最大のミツバチが作る「マッドハニー」
2022.08.12 13:22
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カラパイア
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ヒマラヤ山脈の高地では、やたらと大きなミツバチがせっせとハチミツ作りに励んでいる。
このヒマラヤオオミツバチ(学名 Apis dorsata laboriosa)は世界最大のミツバチで、ついでにそのハチミツには世界最高との呼び声もある。
赤みを帯びたその液体は別名を「マッドハニー」という。何がマッド(狂気)なのか? じつは少し食べただけで幻覚作用が起き、酩酊状態となってしまうのだ。
・切り立った崖からしか採れない世界最高のハチミツ
オオミツバチは南アジア中に分布するが、ヒマラヤオオミツバチはヒマラヤの山岳地帯にしか生息しない、ネパール、ブータン、インド、中国雲南省の固有種だ。体長3センチほどで、スズメバチのように大きい。
そのハチミツは世界最高と言われているが、それを採るのはきわめて難しい。
ミツバチと言ってもとにかく大きいので、その針は普通のハチ用防護服を貫通してくるし、三日月状の巣にたどり着くには目も眩むような切り立ったヒマラヤの崖を登らねばならない。
ハチミツ集めは危なっかしい竹で編んだ縄梯子で宙吊りになりながら行う、文字通り命がけの作業なのだ。
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Harvesting Honey From Giant Dangerous And Waving Himalayan Honey Bees
しかも、ネパール東部に暮らすクルン族が受け継いできたこの危険な伝統は、この世から永遠に消えてしまうかもしれない。