「コーヒーは体に悪いに違いない」18世紀のスウェーデン国王がそれを証明しようと行ったコーヒー実験、その結末は?
2020.02.29 14:30
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カラパイア
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コーヒーがスウェーデンに初めて伝えられたのは1674年頃だが、実際に普及したのは18世紀で、富裕層を中心に広く流行するようになった。
しかし、その流行を懸念したのが当時のスウェーデン国王、グスタフ3世である。彼は拷問の廃止や、言論の自由の法律化など、優れた政治を行った国王だが、「コーヒーは体に有害に違いない」という先入観があったようだ。
再三にわたりコーヒー禁止令を出しただけでなく、コーヒーの危険性を自ら証明しようと、死刑判決を受けていた一卵性双生児に過酷なコーヒー実験を行ったのだ。さてその実験結果は?
・死刑判決を受けた一卵性双生児を実験台にコーヒー実験
1771年にスウェーデンの国王として在位したグスタフ3世は、コーヒーの摂取が公衆衛生への脅威と考えており、健康に有害だと信じていた。
そこで、コーヒーの危険性を自ら証明しようと科学的実験を行うよう命じた。
実験台に選ばれたのは、一卵性双生児の双子の兄弟だった。彼らは犯罪者で、既に死刑判決を受けていたが、実験に参加するならばその見返りとして終身刑に減刑すると持ちかけられ、承諾した。