先日、桜金造さんにお会いして、殿との思い出話(おもに「お笑いウルトラクイズ」の話)をうかがう機会があったのですが、金造さんは、
「あのビートたけしに会える。ましてや一緒に酒が飲める(ウルトラは1泊2日のロケで、1日目のロケが終わると、決まって旅館で宴会をしていました)。もうそれだけで行く価値があった」
と、当時の殿へのあこがれと思いを振り返られていました。
以前、金造さん同様、ウルトラで毎回爆笑をかっさらっていたダチョウ倶楽部の上島さんにお会いした時も「ビートたけしに会える。ツッコんでもらえる。それが何よりうれしかった」的な発言をされていました。ほかにも、ウルトラに参加されていた芸人さんに何人もお会いしたことがあるのですが、みなさん決まってそうおっしゃるのです。
で、わたくしの記憶が正しければ、ウルトラの第1回大会にて番組の趣旨を聞かれた殿は、被り物をしながら、
「はい。ギャラは出ません。ただ、私に会えます!」
と、ボケていました。
今となっては伝説と化した、そんなウルトラについて以前、殿はこう振り返っていました。
「最初の頃は、どんな番組だかよくわからないで来てたタレントがけっこういてよ、やってる途中で、あまりにもバカバカしいんで、怒って帰っちゃったヤツもいたんだよな」
実際、グレート義太夫さんがこんな話をしてくれたことがあります。
「ウルトラクイズにさ、昔自殺未遂したことのある(演歌歌手の)○○さんが出たんだよ。それで殿が紹介する時に『初代リストカッターの○○さんです』って紹介したら、○○さん、怒って帰っちゃったんだから」
笑いのためであれば、タレントさんのかなり昔のウィークポイントでも見過ごせない殿。素敵です。
で、義太夫さんから聞いた先のエピソードを「そんなことがあったんですか」と、改めて殿に聞いてみると、殿は笑いながら、
「だって、しょうがねーだろ。ほんとに自殺未遂しちゃってたんだから」
と、ただただうれしそうに答えていました。