茶色っぽい体に白い斑点が並んだ細長い魚、アナゴ。
水族館では水槽内の筒の中に何匹も集まって顔をひょっこり出す、コミカルだがちょっと不気味にも思えるこの魚が、幼い頃は「水の妖精」とも呼ばれるほど神秘的な姿をしていることをご存じだろうか。
水の妖精(写真は丸川水産提供)
こちらが、アナゴ類の幼生「のれそれ」だ。透き通った体はまるで水が魚の形になったような美しさ。成魚とは細長いことくらいしか似ていない。水揚げ地のひとつである高知県では、古くから食べられている魚であり、「のれそれ」も高知での呼び名だったのものが、全国的に使われるようになったものらしい。県庁のウェブサイトには、
「ノレソレの名前の由来はよくわかっていません。ただ、ノレソレは生命力が強いので、漁獲されて直ぐ死んでしまったイワシシラスの上で『のったり、それたり』して動いていることから、『ノレソレ』となったという説があります」
とあった。
旬は2〜4月ごろあまり馴染みのない「のれそれ」だが、旬の時期には鮮魚店に並ぶこともある。