新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本では政府が緊急事態宣言を出して対応を進めているが、PCR検査は希望すればすぐに受けられるわけではないことなど、対策に批判の声を挙げる人は少なくはない。そんな日本では、ドイツ政府の対応が比較され、報じられることがあるが、ドイツが大規模検査を実施し、死亡率が少ない点が評価されているようだ。だが、実際のところは、日本でされている報道とは異なる部分もあるという。
ドイツではドライブスルー検査が各所で行われ、基本的には誰でも検査が可能。『日本経済新聞電子版』(日本経済新聞社)の4月5日に報道によると、日本の1日当たりの検査数が約2千件であるのに対し、ドイツの1日当たりの検査数は5万件に及ぶという。また、ドイツでは医師が防護服を来て自宅に訪問し、検査をする体制も整っており、ドイツのメディアは「症状は出ていないものの感染した人を囲い込む、感染拡大の防止ができている」と報じることも多い。しかしながら、検査までのハードルは決して低くはないと言う。
「ドイツでは感染が疑われた場合、政府が設置した専門の電話番号に電話を掛け、指示に従うのですが、ドライブスルー検査をするように言われることがほとんどのようです。病院に直接出向くと感染が広がる可能性があるためだと思いますが、車がない人は検査ができません。その場合は、医師が訪問しますが、高齢者が優先になるので、順番が回って来るのは1週間以上後になると聞いたことがあります。ただし、その時の検査数の多さや住んでいる州の人口にもよるので、一概には言えない部分はあります」(ドイツ在住日本人)
また、ドイツではホテルなどを療養施設にすることで、新型コロナウイルスのための病床数を1万床以上確保すると同時に、軽症だと思われる人は自宅療養することで、医療崩壊を防いでいる。だが一方で、よほど切羽詰まった状態でないと入院はできない現状があるようだ。
「知り合いの40歳の女性が新型コロナウイルスに感染し、高熱、息苦しい、だるいなどの症状があったそうです。しかし、病院は入院を拒否。自宅で療養するように言われたそうですね。女性は3週間ほど症状が続いていますが、それでも入院はさせてもらえません。
称賛されるドイツのコロナ対策、一部で不満の声も? 国民の約70パーセントは政府の対応に満足
2020.04.20 06:00
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