どこの会社や学校でも長い間放置されているうちに、それがいったいなんのために使用されていたものなのか分からなくなってしまっている物があります。しかもそういう物に限って、処分して良いものか判断がつかない「大物」だったりすることが多いのです。
たとえば、すでに長い間止まっている大時計や応接室などの片隅にずっと置かれている年代物の皿や花瓶などがソレです。実際にどれぐらい価値があるものか分からないために捨てられず、「後任に託している物」が見渡してみるといろいろあるものです。
実は訓練生はあまり気にしていないようですが、ボートレーサー養成所にもなんの目的で存在するのか誰も分からない等身大の「ボートレーサー人形」が更衣室の片隅に静かに置かれています。
これまで多くの関係者が「救命要領」の訓練で使う人形だと思っておりますが、ようやくその正体が分かりました。なんとソレは、イベント時にボートに乗せる用の「展示用人形」だったのです。
これからも、その人形は大切に(?)ボートレーサーの卵たちを見守り続けていくことでしょう。