無観客とは思えぬ臨場感!「リモート応援アプリ」が開発された

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無観客とは思えぬ臨場感!「リモート応援アプリ」が開発された

 プロ野球は6月19日開幕、中断していたJリーグは7月4日再開と、ようやく日本のプロスポーツもシーズンの試合日程のメドが立ってきた。

 だがもちろん、当面は無観客試合。先に再開したドイツ・サッカーのブンデス・リーガでも、無観客での試合が続き、選手や監督・コーチの声が画面越しで聞き取れる寂しい中継が行われている。

 そんな中で注目されているのが、楽器メーカーのヤマハが開発したリモート応援アプリ「リモートチアラー パワード・バイ・サウンドユーディー」だ。自宅でテレビ観戦しながら、ネットを介してスタジアムに声援が届くシステムだという。

 ファンが専用アプリで歓声や拍手のボタンを押すと、スタジアムではそれに応じてスピーカーから音が流れる。どのエリアから音を流すかは、チーム別に分けられた観客席の場所を選べるので、実際の試合同様、ゴール裏から歓声を選手に届けることが可能だ。5月13日には、ヤマハの本拠地である静岡をホームとするジュビロ磐田と清水エスパルスのJ1クラブ協力の下、ジュビロのホーム・スタジアムのエコパスタジアムで実験を行った。

 実験後にスタジアムの運営側は、「目を閉じるとあたかもスタジアムにサポーターがいるかのような臨場感を感じました」と語り、システムの有効性の実感を得たようだ。

 Jリーグではセレッソ大阪などもスタジアムの電光掲示板とスピーカーを使った「リモート応援」を検討。ゴールが決まった時や好プレーが生まれた際には寄付が行える「投げ銭」のシステムも併せた導入を検討している。

「ブンデスリーガでも様々な工夫が試みられています。ある試合では、客席に人型のボードを設置、そのボードにサポーターの顔写真が貼られる権利が約2000円で販売され、単に客席の寂しさを埋めるだけでなく、観客収入が無く苦境が続くクラブ運営の収益に少しでもつなげられる工夫がなされています」(スポーツジャーナリスト)

 韓国のサッカー、Kリーグでは観客席にラブドールを置いたことが問題となって、チームが多額の罰金を支払うといったトラブルがあったが、待ちに待ったプロスポーツ再開だけに、皆が楽しめる環境であって欲しいものだ。

(猫間滋)

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