組織の成長に不可欠「チームプレーができる人」の3つの要素とは?

| 新刊JP
組織の成長に不可欠「チームプレーができる人」の3つの要素とは?(*画像はイメージです)

優れた「エース」が一人いる組織よりも、各セクションが「チーム」として機能している組織の方が強い、というのはほとんどの組織人が共感できるのではないか。

そう、仕事で大事なのは「優秀なエース」ではなく「チームワーク」なのだ。だからこそチームプレーができる人間かどうかが採用活動やチーム編成できわめて重要になる。

ただ、ここで疑問があらわれる。
「チームプレーができる人間」とはどんな人間なのだろうか。

「仕事はできるが、周りをいらだたせる人」はどうだろう?「周りとうまくやるが、課されたこと以上のことはまったくやらない人」は?

そして、どこを見れば相手の人となりがわかるのだろうか?面接で「あなたはチームプレーができる人ですか?」と聞けば、嘘でも皆「YES」と答えるのに……。

■「チームプレーができる人」の3つの要素とは?

『理想のチームプレーヤー――成功する組織のメンバーに欠かせない要素を知り、成長・採用・育成に活かす方法』(パトリック・レンシオーニ著、樋口武志訳、サンガ刊)は、ある建設会社の危機と、それを乗り越えるまでの取り組みを物語として書くことで、この問いへの答えを示している。

叔父に病が発覚したことで、急遽彼が経営していた建設会社バレー・ビルダーズ社(VB社)のCEOに就任することになったジェフ・シャンリーだったが、就任にあたり同社の現状を知った時、がくぜんとする。

野心的な経営者だった叔父は、大型の案件を2件同時に受注し、同時並行で進めようとしていた。これは叔父自身ですら経験したことがない、会社にとって初めての挑戦だった。建設業界の経験が浅く、どちらも成功させる自信がなかったジェフは、どちらか一つに絞ることはできないのかと叔父に問うたが、VB社はすでに振り込まれている報酬を、現在進行中のプロジェクトの仕上げにつぎ込んでおり、なおかつ契約を取り消すことで莫大な資金を失うことがわかった。つまり、事態は引き返し不可能だったのだ。

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