世の中は右利きの人が9割、左利きの人は10人に1人と言われており、左利き専用の商品というのは、なかなか出会えない。
いわゆるペン字練習帳もしかり。世の中で発売されているペン字練習帳はもれなく右利き用に作られている。
右利きの人は普段あらためて意識することはないが、右利き用のペン字練習帳は、見本が左側、練習用のマス目が右側、とデザインされている。これは定番のルールだ。しかし、「見本が左側・練習マスが右側」は左利きの人にとっては実に使いにくいデザインといえる。
見本を見ながら練習しようとしても、自分の手で肝心の見本が隠れてしまう。練習帳なのに、見本を見ながら練習ができない。このジレンマは、長年解消されていなかった。
『左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』(萩原季実子著)は、長年左利きの人が抱えていた不便さを解消するペン字練習帳だ。
18万部を突破したベストセラー『誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳』(右利き用)を左利き用に作り直したものだが、発売元のアスコム編集部によると、以前から「見本が隠れて使いにくい」「左利き用を出してほしい」「右利き用だからストレスがたまる」と左利きの人からの声が多く届いていたという。また、著者が開催しているペン字教室でも左利きの人は、右利きに比べ字が書きにくく困っているという声が多いこともあり、ついに「左利き専用」のペン字練習帳が発売となったそうだ。
左利きの方が書きやすいよう「見本が左、練習マスが右」ではなく、「見本を右、練習マスを左に」。また左利きの人は「右下がりの字」を書きやすいため、右下がり防止のテクニックを紹介している。
ユニークなのは、紙を置く位置。
手紙を書く、年賀状を書くなど手書きで文字を書くとき、みなさんは紙はどこにおいているだろう。体の正面においていないだろうか。しかし、著者は体の正面に紙を置くから字が汚くなると指摘。正しい紙の位置は、利き腕の延長線上。左利きの人なら体の正面よりやや左側になるという。