感染者9割が症状に悩む!本当の脅威「コロナ後遺症」とは

| 日刊大衆
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 再び、全国で猛威を振るっている新型コロナウイルス。だが、本当の恐ろしさは、治った後の後遺症にあるという。

 新型コロナに感染し、ホテルで療養していた30代の女性は、今もなお続く体の不調を切実に訴える。

「私にコロナの陽性反応が出たのは4月下旬でした。5月半ば、2度目のPCR検査で陰性と判定されました。でも、それ以降も少しの運動で息苦しくなったり、関節が痛んだりします。疲れやすくて、家で寝込むこともしばしばです」

 こうした症状について、「新型コロナ後遺症の特徴です」と語るのは、自治医科大学附属さいたま医療センター・集中治療部教授の讃井將満氏。新型コロナで苦しむ人々の治療に、最前線で当たっている医師だ。

「重度の新型コロナ患者に後遺症が残るのはもちろんですが、軽症者でも“ちょっと動くと苦しい、胸が痛い、微熱が続く”などの症状が残る人がいます」

 最近、知られるようになったが、コロナに罹患し、後遺症を発症する人の割合は驚くほど高いという。

「イタリアの医療施設で行われた調査によれば、退院患者143人(平均年齢56.5歳)のうち、なんと9割弱、87.4%もの人が後遺症を訴え、また、その6割以上が男性患者であることが分かっています。日本においても、退院後も、なんらかの後遺症で苦しんでいるケースが多いんです」(医療ジャーナリスト)

 主な症状に、疲労や呼吸困難、関節痛、胸痛、せき、味覚や嗅覚障害などが挙げられる。前出の讃井氏が治療したケースでは、歩行困難になってしまうほどの筋力の衰えと、呼吸機能の低下が顕著だったという。

「重症患者の場合、安静にするため、寝たきりになっていたというのもありますが、それだけが原因ではないでしょう。ウイルスとの闘いで全身の筋肉が消耗した可能性があります。中には、著しい筋力低下によって、4か月も人工呼吸器の装着が必要になるケースがありました」(讃井氏)

 さらに注意が必要な後遺症が血栓症だという。この続きは8月7日発売の『週刊大衆』8月24日・31日号で。

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