高架道路の真ん中に家!立ち退きを拒否した民家の周囲に道路を建設(中国)

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高架道路の真ん中に家!立ち退きを拒否した民家の周囲に道路を建設(中国)

民家の周囲に高架道路がある風景image credit: youtube

 住宅の立ち退き問題は、世界的に見ても様々なトラブルがつきものだが、時として強行される場合がある。

 中国の広東省広州市では、10年前に立ち退き計画が発足。橋となる高架道路の建設には、多くの住宅や企業が立ち退きに同意しその場を去ったが、1軒だけが拒否を続け、そこに留まった。

 その結果、高架道路のど真ん中に民家が残されることになったのである。騒音問題もさることながら、出たり入ったりするのも大変だ。

Chinese city builds a motorway bridge around a house after its stubborn owner refused to move

・立ち退き拒否した民家を1軒残し、高架道路が建設

 現在中国では、土地開発に伴う住宅立ち退き問題がいたるところで勃発している。都市化が進む一方で、強硬な立ち退き請求により住民の基本的人権が侵害され、住民側への司法救済の手段が欠落しているという社会問題が起こっているのだ。

 立ち退きを迫る当局や開発業者に抵抗し、引っ越しを拒否した結果、まわりが開拓され、自分の家だけがポツンと1本の釘のように残ってしまい、“頑固な立ち退き拒否の家”という意味を含んだ通称「ネイルハウス(釘子戸)」と呼ばれる家が存在する。

 広東省広州市のケースは、釘のように突き出てはいないが、高架道路の真ん中に見事に穴を開けた。

 広東テレビ局によると、40平方メートルほどの小さなその民家に住んでいる女性は、当局と開発業者に10年前に立ち退きを求められたそうだ。
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