我々の骨は宇宙由来。カルシウムたっぷりの超新星が放つX線の観測に初めて成功
2020.08.12 20:30
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カラパイア
人類の骨は爆発した星が起源 / Pixabay
我々人類の歯や骨に含まれるカルシウムはもちろんのこと、この宇宙にある全カルシウムの半分は今際の際にある星が吐き出したものだと言ったら驚くだろうか?
その爆発のことを「カルシウム過剰超新星(calcium-rich supernova)」という。非常にまれな現象で、その性質やカルシウムを作り出すメカニズムなど分からないことは多い。
だが、このほどノースウェスタン大学(アメリカ)をはじめとする国際研究グループが、史上初めてカルシウム過剰超新星が放出したX線の観測に成功したそうだ。それは星の一生の最後の日々を目撃することができた稀有な機会だった。
・アマチュア天文学者によって発見された超新星
「SN2019ehk」と命名された超新星を発見したのは、アマチュア天文学者のジョエル・シェパード氏だ。
2019年4月28日に地球から5500万光年離れた渦巻銀河「M100」を観測していた彼は、その翌日、望遠鏡の中に明るいオレンジ色の点が出現したことに気がつき、すぐさま天文学者のコミュニティに報告。