爆笑!猛暑もコロナもぶっ飛ばせ対談「笑福亭鶴光×三遊亭好楽」(4)高座から下りたらなぜか泣いてはる

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爆笑!猛暑もコロナもぶっ飛ばせ対談「笑福亭鶴光×三遊亭好楽」(4)高座から下りたらなぜか泣いてはる

噺家と掛けて、手ぬぐいと解く。そのココロはまんだら悪い職業ではありません》好楽(※まんだらは手ぬぐいのこと)

鶴光 創作落語はやんないの?

好楽 あの(六代目桂)文枝師匠からいただいて、2つぐらいやりましたけど、その人の味で作ったものだからね。難しいね。

鶴光 おばあちゃんモノで人気の(五代目古今亭)今輔師匠が柳家金語楼先生の創作落語「ラーメン屋」をやったんですって。子供のいない老夫婦が営む屋台のラーメン屋で若い客が無銭飲食する噺。金語楼先生は「これはもう今輔のネタだ」言うて、以後、自分ではやらなくなったんやて。

好楽 師匠の稲荷町(林家彦六)が、「今輔のラーメン屋、聴いたかい? アレはいいね」って。それでやったことがある。でも、やっぱりアタシの柄じゃないから、続かないんですよね。

鶴光 関西弁で「ラーメン屋」演ったんです。今輔師匠の孫弟子でこの噺を引き継いだ(四代目古今亭)寿輔さんからいただいた。

好楽 鶴光さんの「ラーメン屋」、袖で聴いてボロボロ泣いたことがあった。

鶴光 ワシ、高座から下りてきたら、なに、泣いてはるんやろかって思ったで。

好楽 あの人情噺には驚いた。

鶴光 一昨年、3番弟子の三遊亭好の助の真打昇進の際に予定していた「三代目林家九蔵」の襲名取りやめの件も聞いておきたいね。

好楽 林家九蔵は17年間もアタシの大事な名前で、権利もあると思っていたんですよ。稲荷町の師匠も「林家正蔵」の名跡を七代目の遺族である初代林家三平師匠から一代限りの条件で借り受けていたことから、弟子の真打昇進の際は「春風亭」など他の名跡にしていたでしょ。稲荷町の惣領弟子は(五代目)春風亭柳朝兄さんだもん。

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