先日、週の真ん中のある猛暑日、暑さを理由に昼から家でしこたまビールを飲み、いつの間にか寝てしまったわたくしが、喉の渇きを覚え目を覚ますと、外はすっかり日が暮れており、時計の針は18時を軽く過ぎていました。
で、起きしなにケータイを手繰り寄せ待ち受け画面を確認すると、思いっきり〈15時18分着信殿〉といった履歴が目に飛び込んできたのです。
一気に目が覚め、“家にいながら、明るい時間にかかってきた殿からの電話に気付かなかった自分”にやや落ち込みながらも〈はて?殿は何の用事で? 何かしくじったっけ?〉と、不安な思いで携帯を見つめていると、待ち受け画面がパッと明るくなり、兄さん(兄弟子)の〆さばアタルから着信が入ったのです。
「もしもし北郷、さっき殿から電話があってさ、『北郷のとこに電話したんだけど、繋がらねーから、あいつにちょっと伝えといてくれ』って伝言を頼まれたんだよ」と、殿からの着信についての答えを、さらっと教えてくれたのです。
なんでも殿は、
「今よ、ちょっとアダルトビデオの話を書いてんだけど(小説ね)、北郷はスケベで、そっち方面詳しいだろ? だからあいつによ、AVのマヌケなタイトルと、あと、マヌケエピソードなんかをちょっと調べて、土曜に持ってきてくれるよう言っといてくれ」
と。この伝言を聞いた時、まず〈殿にスケベだと思われていたのか〉と、軽く落ち込みながらも、殿からの着信が“何かしらのお叱りの電話”でなかったことにホッとしたのです。
誰かの弟子になるということは、思い当たる節がなくても、常に〈何か師匠に怒られるんじゃないか?〉と、かすかな心配を抱えて過ごすということなのです。
で、殿とAVといえば、20年程前、わたくしが殿の弟子になりたての頃、某番組で「今度よ、思いっきりAVでも撮ってやろうかと思って」と、発言していたことがあり、さらに「俺の弟子をAVの男優に仕立て上げて、あの業界に潜入させるか!」と、何が目的なのかよくわかりませんが、“たけし軍団AV男優構想”をぶち上げていたこともありました。