こんにちは、トイアンナです。私がかつて勤めていたある外資系企業では、「ロジックこそ命」と叩き込まれました。
なぜなら、多国籍の人たちが集まるチームで働くためには、「習慣や文化」を前提にした感情的な話し方よりも、数字や事実に基づいていて客観的に筋の通った話し方で説明する方が説得力を増すからです。
一方で、ロジカルな主張がハラスメントに当たるとされる時があります。それは、一体なぜなのでしょうか?
■ロジハラの意味とは?
ロジハラとは、「ロジック・ハラスメント」の略で、共感が必要な場面でも正論を振りかざして、相手を追い詰めることを指します。
「ロジックこそ命」という主張に共感していた私は、ロジカルな話し方を一生懸命に習得していました。おかげで会社を辞めるころには、プライベートで恋人にも「私があなたを好きな理由は3点あって~」と話すロジカルお化けに。
そして、いつしかロジハラ加害者そのものになっていたのです。
■ロジハラの具体例とは
具体的なロジハラの例を見てみましょう。あなたも、こんなことを言われた経験はありませんか?
◇上司からのロジハラ
(1)「どうして相手によって態度を変えるの? スタッフ同士仲間なんだからみんな平等に接しないと」と、現場の事情も踏まえずに公平さを要求される。
(2)「このミスは誰が起こした? 〇〇さん、どうしてできなかったのか説明して」と、上司は理由を確認したいだけのつもりでも、状況に配慮の無い発言がミスをした人を精神的に追い詰めてしまう。
◇彼氏・彼女からのロジハラ
(1)「私はあなたへの不満が3つあります。1カ月以内に是正されなければ、お別れします」と一方的に通告する。
(2)「君の金遣いの荒さは結婚した場合、支障をきたすと思う。僕は君と同じくらいの年収だけど、〇万円を毎年ためているよ。なんで君にはできないの?」と、奨学金や親への仕送りなど、事情を踏まえずに相手の生活設計に口出ししてしまう。