ボノボもグルメ王。新種のトリュフを食べていたことが判明(コンゴ民主共和国)
2020.09.30 14:30
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カラパイア
ボノボは新種のトリュフを食べていた / Pixabay
人間社会では高級食材として知られる「トリュフ」は、芳醇な香りを持つキノコの一種で、料理においしさの魔法をかけてくれる。そしてそれは、我々の親戚にとっても美味であるようだ。
コンゴ民主共和国、ココロポリ・ボノボ保護区に生息する「ボノボ」が食べていたものの中から、偶然にも新種のトリュフが発見されたのだ。
これまでの研究でもボノボがトリュフを食べていることは観察されていたが、具体的な種まで特定されたのは初めてのことであるそうだ。
・ボノボが食べていたのは新種のトリュフ
独特の芳香を持ち、希少価値の高さからダイヤモンドにも例えられるトリュフは、キャビア、フォアグラとともに世界の三大珍味とされている。
また、高級食材としてだけではなく、生態系の中でも大切な役割を担っている。木々が土壌から栄養を吸収できるよう助け、もちろんのこと動物の食料源にもなる。
ボノボが食べていた新種のトリュフは、彼らにちなんで「ヒステランギウム・ボノボ(Hysterangium bonobo)」と名付けられた。
地元の人たちには昔から知られていたらしく、バントゥー語では「シンボキロ(simbokilo)」と呼ばれているそうだ。