ヤクルト・村上、最大の敵は巨人・丸と阪神・大山? 達成ならセ・リーグ最年少のタイトル争いの行方は

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 シーズンも最終盤に入り、順位争いより熱視線を注ぐファンも多くなってきたプロ野球の個人タイトル争い。投打共に複数選手が熾烈なタイトル争いが繰り広げているが、中でも特に注目を集めているのがヤクルトのプロ3年目・20歳の村上宗隆だ。

 昨シーズン「.231・36本・96打点」といった数字を残し、セ・リーグ新人王に選出された村上。今シーズンも29日終了時点で「.316・26本・83打点」とバットは好調で、打率でリーグ3位、本塁打、打点は同2位とそれぞれ好位置につけている。

 打率はトップのDeNA・梶谷隆幸(.331)に1分以上差をつけられているため厳しい情勢だが、本塁打、打点はそれぞれトップの巨人・岡本和真(27本・84打点)に肉薄しているため逆転でのタイトル獲得を期待する声も多い村上。本塁打(21歳)、打点(22歳)はそれぞれ獲得すればセ・リーグ史上最年少記録の快挙となるが、両部門には最後まで立ちはだかりそうな選手もいる。

 本塁打で最大のライバルとなり得るのは、現在26本で村上と同じ2位タイにつける巨人・丸佳浩。数字だけで考えると1位の岡本や2位タイの阪神・大山悠輔がライバル視されてもおかしくはないが、岡本は10月の月間本塁打数が3本、大山も4本と今一つ。村上は10月に7本を記録しているため、この両名との争いなら勝ち抜ける可能性が高い。

 しかし、丸はその村上を上回る9本の本塁打を10月に放っているため、ペースが変わらなければ僅差で丸の後塵を拝する計算となる。丸は広島時代の2018年にキャリアハイの39本塁打をマークしながら、41本を放ったDeNA・ソトに本塁打王を阻止された経験があるため、2年越しに訪れたチャンスへのモチベーションで今後もペースを維持する可能性は少なくない。

 一方、打点王獲得へ最大の障壁となりそうなのは、現在リーグ4位の79打点をマークしている大山。現在打点ランキングは1位岡本、2位村上、3位中日・ビシエド(82打点)、4位大山が5打点差の中にひしめき合っているが、10月の村上は18打点で同12打点の岡本より上。また、ビシエドは29日に左肩の負傷で登録を抹消されておりここから大きく数字を伸ばすとは考えづらいため、この両名に対しては有利と言える。

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