GI戦真っただ中。来週はその頂点をなすジャパンCが行われるが、今週はマイルCSがメイン。どのカテゴリーよりも質の高い馬が居並ぶマイル戦だけに、今年も豪華な顔ぶれだ。
アドマイヤマーズがその筆頭だろうか。昨年の香港マイルをはじめ、GI3勝をあげているマイル王。安田記念6着以来5カ月ぶりとなった前走のスワンS(マイルCSの前哨戦)で3着し、健在ぶりをみせつけたばかりだ。
さらに昨年の覇者インディチャンプ、17年に制したペルシアンナイト、そして今年の春秋マイル王を目指すグランアレグリアに、ケイアイノーテック(18年NHKマイルC)、ラウダシオン(20年同)、サリオス(朝日杯FS)、レシステンシア(阪神JF)の面々は「GI勝ち馬」という肩書がつく。
ほかにもGIで2着した経験のあるサウンドキアラ、タイセイビジョンなど、伏兵陣も多彩。各馬の力量に大きな開きがあるとは思えず、いずれの馬が勝っても不思議はない。ファンとしても楽しみでならないが、馬券的にもなかなかおもしろそうで、過去のデータからも簡単な馬券にならないことがわかる。
02年に馬単が導入されて以降、これまでの18年間、馬単での万馬券は4回(馬連3回)。この数字だけを見ると、そう大きく荒れる傾向にないように思われるが、1番人気馬は3勝(2着4回)、2番人気馬はわずか1勝(2着4回)。1、2番人気馬のワンツー決着は一度もなく、人気どおりには決まりがたいGI戦ということだ。
とはいえ、前記したGI勝ち馬がそろって「討ち死に」することは考えづらい。ただ、人気、有力どころは休み明けの馬も少なくなく、各馬の力量が拮抗していることを考え合わせると、額面どおり評価していいものか。穴党の出番は大いにありそうな気がしている。
年齢的には充実著しい4、5歳馬が最も連対を果たしているのは、どのレースでも同じだが、それは4、5歳馬の出走頭数が多いからでもある。今回は古馬よりも斤量が軽い3歳馬が4頭名を連ねており、いずれも実績馬。皐月賞、ダービーとも2着で、前走の毎日王冠を圧勝したサリオス、さらに阪神JFを制し、桜花賞、NHKマイルCで2着したレシステンシアなどは要注意だろう。