文明から隔離されたアマゾンの部族らもついにコロナに感染報告

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文明から隔離されたアマゾンの部族らもついにコロナに感染報告

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アマゾンの熱帯雨林の先住民族の村にもコロナウイルスが拡散され、現在では完全に制御不能の状態に陥ったことが分かった。

地元の先住民保護団体報告書によるとヤノマミ部族の場合、8月335人だったコロナ感染者数が、10月には1202人に急増したと報告した。ヤノマミ部族は約2万7000人が住んでいるアマゾンの熱帯雨林で最も規模が大きい先住民となる。

「地球の肺」と呼ばれるほどアマゾンは世界で最も広く最も多様な生物が生息する熱帯雨林だ。ここには、世の中と断絶したまま、彼らだけの文明を築き上げてきた原住民が多いが、問題は、これら原住民が長年外部と生物学的接触なく暮らしてきたため、コロナウィルスにより脆弱なのはもとより、医療施設と呼ばれるほどのものもないという点だ。

アマゾン原住民の中で最も人口の多いヤノマミ部族も1970年代には、彼らにとって外界の伝染病同様のはしかとマラリアで大きな被害を被った。今年初めから全世界に広がったコロナウイルスも例外ではなかった。報告書によると、今年4月、ヤノマミ部族の居住地で初めてコロナ感染者と死亡者が出たと報告されその後にウイルスは急速に拡散した。

特に「ソーシャルディスタンス」そのものが不可能な部族の特性上、専門家らは少なくとも1万人がコロナウイルスに晒されたとみている。結果的に1202人という確定者数は文字通りの数字に過ぎず、実際はこれをはるかに上回るというのが専門家たちの予想だ。

なぜアマゾン原住民にコロナウイルスが広がったのだろうか? これは原住民居住地域を中心に活動する不法鉱山開発業者たちのためだ。約2万人を超える不法鉱山開発業者が集まってきて、その者達がコロナウイルスをこの原住民の元へと運んできたのだ。

原住民保護団体側は「ブラジル政府は医療スタッフや医薬品を含め、いかなる支援もヤノマミ部族に提供しなかった」とし「アマゾンには少なくとも100個の部族が住んでいるが、すべてコロナウイルスの脅威にさらされた状況」と明らかにした。

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