山手線の電車に飛び乗ったら、そこに羽毛ふとんが吊り下げられていた......と、いまツイッターで話題になっている。まさか?と思う読者は、こちらの写真をご覧いただこう。
間違いない、寝具メーカー・西川の羽毛ふとんの広告のようだ。
電車内通路を横断するように吊り下げられた、「中吊り」などと呼ばれる形式の広告である。乗客の目に入りやすい場所で、「新しい羽毛はちがうね。」というキャッチコピーと共に、「端から端まで羽毛がパンパンですね」という言葉も見える。
ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。
「これ見ながらの通勤は過酷」
「外して、寝てしまいそうですよね」
「これに抱きついて ぶら下がったまま寝る」
「これが新時代の寝台列車ですか」
いったい、これはどういう企画なのだろうか? 2020年11月27日、Jタウンネット記者は西川に取材した。
本物の羽毛が入っているJタウンネット記者の電話取材に応じたのは、西川の営業統括部の担当者だった。
この羽毛ふとんは、山手線を走行中の「西川ドリームトレイン」というラッピング車両の中に下がっているという。「本物の羽毛が入っているのですか?」と聞くと......
「言葉ではなかなか羽毛ふとんの魅力が伝わらないので、販売しているものと同じ本物のダウンを入れています。働いている方に、癒やされる気持ちになってもらえればいいなと思っています」
と、答えた。販売されている羽毛ふとんを、実際の広告の寸法に裁断して、縫い合わせたようなものとのこと。