令和二年(2020年)も早いもので、もう12月。24~25日のクリスマスが終わったら、もう新年を迎える準備をしなくてはなりません。
古来正月の準備(正月事始め)は12月13日からと言いますが、早い方では、もう大掃除を進めているご家庭もあるとか。
さて、そんな目まぐるしい12月は、かつて「師走(しわす)」と呼ばれ、物知りな方なら
「ふだんは弟子(生徒ら)にあれこれ命じてゆったりしている師匠(先生)でさえも走り回らねばならないほど忙しいから、師走と言うんだよ」
と、ご存じかも知れません(筆者は、学校の先生からそう教わりました)。
しかし、師走の語源はそれだけではなかったそうで、調べてみるとなるほど納得。そこで今回は、12月の別名「師走」の語源に関する諸説を紹介したいと思います。
お坊さんは走らなかった?「しはす」の語源は農業に由来?……と意気込んではみたものの、師走(しはす)の語源については平安時代の時点ですでに判らなくなっていたそうです。
ただ12月を意味する「しはす」という言葉だけが伝わり、色んな意味が考えられ、それぞれの漢字が当てられた結果、より多くの人が納得する「師走」が使われ、現代に伝わったのでした。