好かれたい相手には“お願い事をしてみる”のがよい理由

| アサジョ
好かれたい相手には“お願い事をしてみる”のがよい理由

“人を助けるとその人を好きになる”ということが、心理実験で証明されています。

 これは、アメリカの心理学者であるジェッカーとランディの実験です。2人は、被験者に問題を解かせて正解する人にお金を支払い、被験者が帰る際に次の3つの行動を取りました。

1.実験の責任者が、研究資金がないのでとお金の返金を依頼

2.スタッフが同様のお願いをする

3.返金のお願いはしない

 すると、実験後のアンケートの結果、1の被験者が責任者に対して一番好意を持っていたのです。しかも、返金額が多かった被験者の方がより好意を持っていることが分かりました。

 この心情を心理学では【認知的不協和】といいます。人間は、自分の行動に矛盾がある場合、その矛盾を心の中で解消しようとします。つまり、「返金して欲しいという依頼は叶えてあげたいが、せっかくもらったお金は返したくない」という心の中に矛盾がある状態を嫌い、返金に応じたのは「私がこの人を好きになったからだ」と考えるようになるのです。

 このことから、頼みごとをすると相手から好かれる可能性が高いともいえます。ただし、あまり大きなお願い事は断られる可能性もあります。相手が抵抗を少しだけ感じながらも、つい引き受けてしまう程度のお願い事にしておくのが賢明です。

(恋愛カウンセラー・安藤房子)

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