民法上、取得時効という制度があります。時効とは、ごく簡単に言えば真実より時間の経過を優先させる制度です。この考え方から、一定の場合、真実は所有者ではなくとも、長年にわたりその財産を占有(所有者のように公然と支配している状態を言います)していれば、その時間の経過を優先させ、原則としてその一定の期間を経過したタイミングで、その占有している者を真実の所有者として取り扱うこととされています。
時効は、真実の所有者であれば自分に所有権があることを当然に主張するべきであり、権利があることを放置してそれを守る努力をしない者は救わない、といった考えをベースとしています。物の占有を長年にわたり許している、ということは自分の所有権を放棄していることと大きく変わりません。
なお、取得時効について、最も問題になる財産は土地です。
■取得時効と税金
土地を前提に解説しますが、時効で取得するということは、土地の代金を支払わず半ば無償で財産を取得した、ということになります。このような無償取得については、自分の財産が増えたことと一緒ですから、個人の場合所得税の課税対象になります。
この場合の所得税ですが、一時所得という所得で課税されます。一時所得とは、継続的なビジネスなどではない、まさにたままた発生したような所得を言います。典型例は競馬の馬券で、競馬はほとんどの場合趣味で行うもので、もうかるにしてもたまたまですから、このような儲けについては一時所得になります。
一時所得はたまたま貰える所得ですので、所得税が大きく優遇されます。所得が50万円いかなければそもそも課税されませんし、課税されるにしても、その50万円を控除した残額の1/2だけ課税されます。
■譲渡した場合はどうなる?
一方で、実務上問題になるのはその時効取得した土地を売却した場合の取扱いです。資産を売却すると、原則として譲渡所得税が課税されますが、譲渡所得は収入金額から取得費(資産の取得に要した金額)などを差し引いて計算されます。時効取得の場合、この取得費がいくらか問題になるのです。
これについては、先の一時所得の収入金額、すなわち時効で取得した土地の時価になるという判例があります。
時効取得した土地の所得区分と取得費を元国税の税理士が解説
2021.01.05 21:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
「これが本当のコンピューターおばあちゃん」 ぽたぽた焼の〝おばあちゃんの知恵袋〟意外すぎる内容に3.3万人困惑
Jタウンネット
2
パチンコ店で『女性の下着』盗撮 市立中学校教諭(26)逮捕 教諭は「盗撮に興味があった」
TREND NEWS CASTER
3
SNSで知り合った女性と『不同意性交』 県庁職員(25)逮捕 職員は「同意があったと思う…」
TREND NEWS CASTER
4
居酒屋で【生カキ】食べた『30人発症』 「ノロウイルス」集団食中毒 【加熱不十分なカキ】提供禁止処分に…
TREND NEWS CASTER
5
『テキーラ・焼酎・シャンパン』など【6時間】飲酒し運転 「教育委員会」男性職員(20代)懲戒免職
TREND NEWS CASTER
6
駐車場で『少女にわいせつ行為』 中学校教諭(35)懲戒免職 教諭は「償っても償いきれない…」
TREND NEWS CASTER
7
「ガチの富豪の家ってすごい」 富山で目撃された〝不思議な畳〟に4.5万人困惑...何故こんな敷き方に?
Jタウンネット
8
【女子生徒や女性】に『何度もわいせつ行為』 市立中学校教諭(41)懲戒免職 教諭は「仕事でストレスがあった」
TREND NEWS CASTER
9
夫に『包丁突きつけ脅迫』 市立小学校・女性教諭(31)現行犯逮捕 教諭は「旦那に暴行された…」
TREND NEWS CASTER
10
なんだその下半身は 人間味が溢れすぎてる〝ふて寝ダイコン〟に3.5万人驚がく
Jタウンネット