プロが教える「中古車選び」最新ガイド「買ってはいけない」ポイント公開!

| 日刊大衆
写真はイメージです

 長引くコロナ禍により、3密を回避すべく、電車やバスからマイカー通勤を選択する人が増加している。それに伴い、新車より手頃な中古車市場が活況を呈している。

「春先の緊急事態宣言以降、販売台数が例年の2~3割増と絶好調。納車まで時間のかかる新車より、すぐに乗れることもプラス要因です」(全国紙経済部記者)

 新規購入や買い替えを検討している読者もいるだろうが、中古車購入の難しさは、常に“ハズレ”をつかまされる危険性があること。そこでモータージャーナリストの佐野弘宗氏に、“問題車”を買わないポイントを伝授してもらった。

 まず最も大事なのは、(1)各メーカー系列の販売店(ディーラー)で買うことだという。

「一般的な中古車販売店に問題が多いわけではありません。ただ、悪質業者や問題車に当たった場合、素人が見分けることは、まず不可能。その点、ディーラーの中古車は、比較的、高品質で保証もついていて、信頼度も高い」(佐野氏)

 だが、ディーラーより割安で購入できる一般販売店の利点も捨て難いというのであれば、(2)査定表の確認が重要だ。

「在庫車はオークションで仕入れるんですが、査定員が1台ずつ、明確な基準の下に査定します。その評価点は、その車の診断書。5点満点で4.5以上なら優良車、2点以下なら改造車や品質の低い車の目安です。査定表がないケースもありますが、何か不都合を隠そうとしていると見て、パスしたほうがいい」(前同)

■保証期間の確認や試乗を

 また安心感を得るのに重要なのは(3)保証期間の確認。

「数十万円程度の格安車では儲けになりませんから、当然ながら、その業者の保証がつかないことが多い。1年以上ついていれば、故障しても直してもらえるので安心です」(同)

 そして、(4)必ず試乗することが大事だ。

「見通しのいい真っすぐの道路で、両手をハンドルに添える程度で一定のスピードで走っているだけで、車が左右に大きく振られたら問題車の可能性があります。それ以前に、試乗させないという方針のところも、悪質業者の疑いがあります」(同)

 最後に、お得な買い替えどきについて中古車販売業者がこっそり教えてくれた。

「多くの中古車販売会社は3月に決算期を迎えるため、(5)年明け以降、3月までが狙い目です。大幅な値下げに応じてもらえるケースもありますし、カーナビなどのオプションによるワンランクアップなどのサービスをしてもらえる場合もあります。同じ車種を扱う店に行き、そうした値引きを引き出す交渉も有効です」

 中古車を買う以上、新車と同じではないという理解は必要だ。あくまで“中古の車”ということを肝に銘じ、目的にあった車を安く買ってほしい。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
カルチャー