大相撲初場所の審判団に「信じられない」批判の声 足がふらつく力士を放置、後遺症の可能性の指摘も

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 19日に行われた大相撲1月場所10日目。幕下の湘南乃海対朝玉勢の取組が、ネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。

 両者は最初の立ち合いで頭同士を激しくぶつけていったが、行司が手つき不十分と判断して立ち合い不成立に。ところが、立ち合いの衝撃で湘南乃海は脳震とうを起こしたのか、右ひざから崩れるように地面に転倒。その後立ち上がろうとしたが2度ほど尻もちをつき、立ち上がった後も足元がおぼつかない状態だった。

 審判団は湘南乃海が立ち上がるまで特にアクションを起こしてはいなかったが、立ち上がった後に朝玉勢を含め両者を一度土俵から降ろし、1分ほど協議した上で湘南乃海に取組続行の意思を確認。湘南乃海は続行を表明し、その後の取組で朝玉勢を破り白星を挙げた。

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 取組後は国技館内の相撲診療所と墨田区内の病院で検査を受け、体調に問題はないと診断されたことが伝えられている。ただ、今回の一件を受けネット上には「明らかな脳震とうなのにしばらくの間見てるだけなんて信じられない」、「なぜ誰も出場を止めなかったのか、その後のキャリアに影響する後遺症が残ったらどうするんだ」、「ほとんどの力士はこうやって負傷しても『大丈夫です』、『相撲取れます』って言うものだろうから、親方衆がしっかり止めてあげないと」といった審判団への苦言や批判が多数挙がっている。

 脳震とうは一般的に頭部に強い衝撃を受けた際に発症のリスクがあるとされ、発症すると頭痛・めまい・ふらつき、重症の場合は意識・記憶喪失などの症状が出るといわれている。今回の湘南乃海が本当に脳震とうを発症していたか、詳細は伝えられていないが、2度尻もちをつき足元をふらつかせる姿を見て脳震とうを発症していると捉えたファンは多かったようだ。

 「相撲は体重100キロを優に超える大男同士が激しくぶつかり合って勝敗を決するという性質上、他のスポーツに比べて脳震とうが起こりやすいといわれている競技。

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