『知ってるワイフ』“男が全て悪い”の差別思想…ヒステリー女は男の責任?

| まいじつ
画/彩賀ゆう

2月18日、ドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)第7話が放送された。ドラマ視聴者の間では、すべての罪を男になすりつける論調が流行している。

同作の主演は『関ジャニ∞』の大倉忠義、その妻役として広瀬アリスが出演している。「結婚生活、こんなはずじゃなかった!」と悩める夫・元春(大倉)が、恐妻の澪(広瀬)と結婚する前にタイムスリップし、未来を変えるという物語だ。

未来が変わった先の世界線では、元春はお金持ちお嬢様の沙也佳(瀧本美織)と結婚し、豪勢な暮らしをしている。しかし、婿養子的な立場である元春は、沙也佳の家の用事ばかりに顔を出すことになり、実の両親とはあまり会えないでいた。

そんなある日、元春の母親が白内障の手術をすることになり、元春と沙也佳の間に決定的なケンカが起こる。実の母親を心配する元春に対して、沙也佳は同日に予定されている自分の父親の受賞パーティーのことばかり考える。元春が母親の退院日に立ち会いたいと言っても、沙也佳は「命に関わるようなことじゃないんでしょ?」と意に介さず。元春に対して、パーティーに必ず出席するように言いつけた。

だが、そんな沙也佳の態度を見た元春は、急にすべてのやる気がなくなり、パーティーをドタキャン。沙也佳から責められても「全部自分の思いどおりじゃないと気が済まないのかよ」などと反論するのだった。

1対9くらいで「元春が悪いしゴミクズ」

どっちも悪い…となりそうな夫婦のすれ違いだが、この回に視聴者からは

《家族が手術で大変だったのがわかるけど、嫁と嫁家族に恥かかせてあの態度は人としてどうなの~》
《母親が大事な気持ちはわかるけどパーティーブッチはさすがにダメでしょ、子どもやん》
《沙也佳にも悪い所あるど、1対9くらいで元春が悪いしゴミクズだわ》
《元春、大人として最低な行動したよね。義実家嫌いでもどう考えても優先順位おかしい》
《遅れてでもパーティー行けばよかったのにバカなのか? さやかの立場とかなにも考えてないよね》

など、元春が圧倒的に批判を浴びている。

「元の世界線でも、澪が恐妻となったのは元春のせいだと描かれている同作。元春の細かな気遣いがないのが悪いのはもちろんですが、基本的に元春は〝ウソをついて遊ぶ〟〝不倫をする〟といったことは全くしておらず、仕事が忙しいあまり、家庭内のことがおざなりになっているだけ。妻に対しても高圧的な態度などはまるでとっていません。にもかかわらず、『最悪の主人公』『どんな女性も不幸にするクズ』という評価を受けているのは少し異常ですね」(芸能記者)

この日本社会では、確実に〝男女差別〟が根付いているといっても過言ではないだろう。

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