サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「リュヌルージュの一変ある」

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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「リュヌルージュの一変ある」

 中山は日曜日に重賞が組まれておらず、土曜日の中山牝馬Sが今週のメイン競走。牝馬による芝1800メートルのハンデ戦だ。

 よく荒れる重賞として知られており、馬単が導入されて19年目になるが、これまでの18年間で馬単万馬券は8回(馬連6回)。この間、1番人気馬は3勝(2着2回)、2番人気の勝ち馬はおらず、2着が3回のみで、1、2番人気馬のワンツー決着も1回だけ。

 とにかく順当に収まることは極めて少なく、まずは波乱含みの重賞と捉えていい。馬券的にも一筋縄で収まるはずはなく、人気、有力どころを疑うことから始めないといけない。

 年齢的に見ると、6歳馬はこのレースで現役を退き、今春から繁殖に上がる馬も多い。中でも、すでに引退を表明している馬は、目いっぱい仕上げられてくるため、ラストランの馬は要注意。

 今が充実期の4、5歳馬は、どの重賞でもよく連対を果たしているが、そうした中でも6歳馬はヒケを取らず、4歳馬とほぼ互角に渡り合っているのだ。過去18年間で4勝(2着6回)と健闘していることは、知っておくべきだろう。

 さて、ハンデ戦である以上、その傾向も見逃せない。52キロ以下で伏兵視されている軽ハンデ馬への目配りは怠ってはならないが、よく連対を果たしているのが53~55キロを背負う馬。ただ、56キロ以上の馬も4勝(2着2回)と健闘しており、やはり実績ある力量馬は、いくら重いハンデを背負ったとしても、軽く見てはいけないということだ。

 こうしたデータを頭に入れたうえで、今回の顔ぶれを見てみよう。

 一線級の名はないものの、どの馬も調子に問題なく、条件さえそろえば重賞で勝ち負けできていい馬ばかり。馬券的には、毎度のことながら難解な一戦と言っていい。

 そうした中、最も期待を寄せてみたいのは、リュヌルージュだ。

 前走の中山金杯では、穴党からそれなりに注目されたが、15着と完敗を喫してしまった。レースでは、いくぶん行きたがる面を見せていたが、前々走と比べて体重が10キロ減っていたことが多分に影響していたのだろう。パドックで落ち着きを欠いていたことを思うと、状態に問題があったとみていい。

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