江戸時代の一般的な武士の世界と、現代のサラリーマンには思わずうなづいてしまいたくような共通点がたくさんあります。
明治政府が徳川幕府の官僚機構を元にして形成し、敗戦後の日本もそれまでの官僚機構を残していたのだから、当然かもしれません。
武士が仕えるのは、あくまで自分の藩であり、この藩と武士との関係を、現在の会社とサラリーマンの関係に見立てることができます。
呑んでばっかwww 江戸時代の下級武士のリアルな暮らしを記した貴重な絵日記「石城日記」たとえば、五万石の大名に仕える武士は、藩(会社)から給料をもらいます。大名が社長だとすると、家老は副社長といったところでしょうか。
もちろん、家格(家柄)によって出世が保証されている武士もいますが、これはキャリアとノンキャリの違いとして考えることができます。
実力があり、能力があると認められれば出世した武士もいました。
ところで現代では、会社が倒産するのと同じように、藩が取り潰されこともありました。現在と違うのは、財政窮乏のために藩が倒産したということがなかったということくらいでしょうか。