4月27日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、番組MCの加藤浩次が、全国の小中学校で行われているPTAの〝役員決め〟について持論を述べた。
この日、番組は学校が新年度に入ったことに合わせて、この問題をクローズアップ。立候補のみならず、くじ引きやポイント制で受験に加点される方式など、多様化する役員の選出実態を紹介した。また、共働きで多忙な家庭も半強制参加となっていることなど、さまざまな問題点にも焦点を当てる。
これに対し、加藤は「子どものために『やりたい』と言う方には、『ありがとうございます』と言うべき。『できない』という人は、できない理由がありますから引くべき」とコメント。各々の事情を尊重した上で、相手に敬意の言葉を投げかけるべきだと主張する。
さらに、「できない事情で引いた人は、やってくれた人に感謝もなきゃいけない」「PTAに参加している人は参加してない人たちに『あの人暇なのに参加しない』という乖離を生まないようにしなきゃいけない」とも指摘。「お互いの歩み寄りは絶対に必要で、それは感謝と、PTAをやっていない人との同列の考え方が必要で。文句を言われている方は分断を生んでいる」「分断せずにできる形があれば一番いい」と続け、互いの理解を促す形となった。
子育て経験者とは思えないキレイゴトを連発?他方、この春に小学生になったばかりの子を持つ森圭介アナウンサーは、加藤のコメントに「地域コミュニティでも分断があるのに、PTAの中で格差をフラットにするのは非常に難しいんじゃないかなって」と反論。歩み寄りを唱えた加藤の持論に違和感を示す。そして、この意見は視聴者も抱いていたようで、ネット上には、
《役員決めとかに参加したことあんのか? 勝手なこと言うな》
《加藤さんやったことどころか、どんなものなのかもわかってないね》
《子どもいるのにわからないの? え? やっぱこういう仕事は女にやらせればいいってこと?》
《PTAに対しての意見を聞くと、加藤さんはまったく参加してなくて、森さんはちゃんと参加しているんだろうなあっていうのがわかる》
《もう少しPTAについて勉強してから取り上げてほしいな。加藤さんの発言にはガッカリ》
といった意見が。同調圧力などの恐れから、なかなか理想通りにはいかない現状を踏まえ、加藤の認識が甘いという指摘が相次いだ。
DNAレベルで古来より根付く〝ムラ社会〟の精神。これを取り払うのは、一朝一夕どころか永久に難しいのだろう。