元衆院議員の宮崎謙介氏が足掛け5年の議員生活の経験をもとに、政治家ウオッチングやオフレコ話、政治にまつわる話を適度な塩梅で、わかりやすく「濃口政治評論家」として直言!
永田町に「菅降ろし」の怪文書が流れているようですね。選挙が近くなると、この手の怪文書がよく出回るものですが、相手陣営からの攻撃、熱狂的な派閥支持者による嫌がらせ、滅多にないですが官僚やメディア関係者等からの通告といった類です。大騒ぎとまではいかないですが、小騒ぎしているマスコミもどうかと思いますよ。一般企業に置き換え、社内で誰が流したかもわからない怪文書、信用します?
この怪文書について、ある自民党議員に聞いてみたところ、「自民党内を混乱させたい中堅による仕業なのでは」と。しかも一部では「安倍再々登板」のムードが流れているとか。これに関して言えるのは「第3次安倍政権、ありえます!」。
昨年から感じていたのですが、薬が効いて体調がいいんだから、安倍さんが再度登板するのもアリではないでしょうか。最近の安倍さんは議員連盟やシンポジウムなど、いろんな会合に現れては、憲法改正や原発推進の旗を振り始めています。顔色もいい。何より、憲法改正はもはやライフワーク。あとワンチャンあってもいいのでは、と。
さらに安倍さんはGW中、BS報道番組に出演。一連の空気を読んで、菅総理に向けて次のように発言しました。
「当然、菅総理が継続して総理の職を続けるべきだ。頑張ってもらいたい」
これ、怪しくないですか。怪文書より、もっと怪しい。かつて安倍さんは「解散なんて私の頭の中にはまったくない」と発言しておきながら、直後にしれっと解散しました。第2次政権の終焉時も「退陣なんて考えていない」とキッパリ言いながら、突然の辞任。黙っていればいいところを、否定しておきながら、実はクロだった、ということが多いのです。
今回も本人がメディアでわざわざ菅応援発言。一方で、病気に対しては「新しい薬が大変よく効いて、あと2回くらい点滴すれば一応、治療も終わる」と答えていました。
さりとて僕は、菅政権はしばらく続くと見立てています。