侍ジャパン・稲葉監督がロッテ選手を1人も選ばなかったワケ 井口監督のチーム改革が順調な証?

| リアルライブ
稲葉篤紀監督

 東京五輪を戦う侍ジャパンのメンバー、24人が発表された(6月16日)。しかし、稲葉篤紀代表監督がメンバーを読み上げた後に聞こえてきたのは、「ロッテ選手がいない」と「短期決戦なのに大丈夫か?」の声だった。

 NPB事務局の関係者が選手選考について教えてくれた。

 「選手24人は稲葉監督が選びました。12球団は金メダル獲得のために協力すると約束していたので、問題にはなりません」

 稲葉監督の野球観、どんな野球をやりたいのかが、選手選考に表れたようだ。

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 「6月23日のロッテ対ソフトバンク戦は、侍ジャパンの冠協賛試合となっています」(ベテラン記者)

 その冠協賛試合の舞台は、ロッテの本拠地・ZOZOマリンだ。稲葉監督も登場する予定だが、“政治的配慮”があれば、ロッテ選手はゼロということはなかったはず。稲葉監督が持論を貫いたわけだ。

 「今、最も勢いがあって、対戦バッターにも『打てない』と思わせているピッチャーはオリックスの宮城大弥です。宮城が選ばれなかったのは本当に残念」

 宮城の落選に関しては、多くのプロ野球解説者、取材記者が首を傾げていた。

 前出の事務局関係者がこう続ける。

 「稲葉監督は先発、リリーフ、右投手、左投手をバランス良く選んだつもりでいます。
(左の先発は)中日・大野雄大がいるので、経験と実績を見て、今回は大野の方を選んだのでしょう」

 12球団の先発要員、中継ぎ、クローザーの各部門からビッグネームを選んだようだ。ならば、近年、安定した火消しぶりを見せているロッテのクローザー、益田直也を選んでほしかったが…。

 「オリンピックは決勝ラウンドまで進出しても、最大6試合。つまり、短期決戦です。短期決戦ならば、調子の良いピッチャーをつぎ込んでいくべき。

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