6月18日、松坂桃李が主演のドラマ『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)の最終回が放送された。コントのような展開が話題になった同作だが、最後には多くの視聴者を号泣させたようだ。
主人公の桃地のぞむ(松坂)は、とにかくポンコツで何かと不運な32歳独身男性。ある日、桃地が働くスーパーに大好きな漫画の作者・蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)が来店。この出会いをきっかけに、桃地は巴と友だち以上恋人未満な関係に…。しかし、飛行機事故で巴は死んでしまい、巴の魂は謎のおじさん・マサオ(井浦新)の中に入ってしまうのだった。
最終回では、巴が乗り移っていたおじさん・マサオの本来の魂が戻り、巴の人格が消えてしまう。それでも巴は数日に1回程度、マサオの身体に憑依していたが、漫画を描き上げると、自分が完全に消えてしまうことを自覚する。
巴は母親や元夫で編集者の高見沢(三浦翔平)、そして現在の恋人・桃地に別れを言うと、ついに完全に消えてしまった。プロポーズまでした桃地だったが、結局結婚式は出来ずじまいに。するとそんな桃地を見て、高見沢やマサオなどが結託し、巴がまた戻ってきたとウソをついて結婚式を行うことに。桃地は途中で巴の魂はここにないと気づきながらも、周りの優しさに感謝してそのまま式を受け入れた。
そしてマサオとキスをした瞬間、再び巴が戻ってきて、正真正銘の最後の時を過ごしていた。
コメディーから感動のラストに…同作は、オジサンを取り合う桃地と高見沢というビジュアルがウケ、そのシュールさで視聴者を笑わせていたが、巴が消えてしまう最終回には涙の声が殺到。
《ドラマで久しぶりで号泣した》
《単なるコメディードラマだと思ってたのに、こんなに悲しくなるなんて思わなかった! 感動した!》
《すごくいいドラマだった。涙と笑いで顔がぐちゃぐちゃよ》
《今季一番のドラマだった! 今年一番かもしれない!》
《笑えるのにこんなに泣けるドラマなかなかない。わたしのなかでは今季1番良かったです》
など大好評を博している。
クセモノ揃いだった2021年春ドラマで、意外な作品がナンバーワンの評価を獲得したようだ。