「敬愛する総書記様のおやつれになった姿を見ると、我々人民たちは一番心が痛いです」
北朝鮮の公式メディア「朝鮮中央テレビ」が25日、最近の金正恩総書記について街頭インタビューした中年男性の、こんなコメント映像が全世界に配信され、波紋を広げている。
北朝鮮事情に詳しいジャーナリストが語る。
「これは、金総書記が観覧した国務委員会演奏団(6月20日)の公演を、22日、朝鮮中央テレビが2時間の特集番組として放映、25日に『公演を見た市民らの反響』として市民にインタビューした映像です。番組では20人にインタビューしていますが、大半が金総書記や党への礼賛、あるいは公演の感動を述べたのに対し、この男性だけが『おやつれになった』とハッキリと金総書記の体調を気遣う発言をしているんです。周知のように、北朝鮮では金総書記の健康状態はトップシークレット。噂を口にしただけでも治安当局から逮捕されるため、一般市民が軽々に口にするなどあり得ない。ましてや、北朝鮮での報道は政府の検閲により、承認されたものしか放映されませんからね。つまり、この映像には明らかになにか裏があるということです」
5月からほぼ1カ月間、公的な場に現れなかった金総書記が朝鮮労働党政治局会議出席のため、約1カ月ぶりに姿を見せたのは、6月4日のこと。