『チコちゃんに叱られる!』男爵いもの誕生秘話が「マッサン」だと話題に

『チコちゃんに叱られる!』NHK公式サイトより

 7月2日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で取り上げられた「男爵いもの男爵って誰?」の答えに視聴者から反響が集まっている。

 チコちゃんからのこの質問に答えることになったMCのナインティナイン岡村隆史(51)は完全に戸惑いながら「髭男爵って言おうとした……」とポツリ。その後も「(名前を)気にして食べたことなかった」と明かし、チコちゃんから「ボーッと生きてんじゃねーよ!」を食らっていた。

 チコちゃんによると、男爵いもの“男爵”は、明治時代の実業家「川田男爵」が由来とのこと。スタジオは「知らんわ」「誰?」と戸惑っていたが、川田男爵の資料展示施設支配人・鍵谷孝之氏の解説によると、「男爵いもは明治時代に北海道で農場を営んでいた川田龍吉男爵が品種改良を繰り返して作り上げたじゃがいも」であり、男爵様が作ったじゃがいものため「男爵いも」との名前になったという。

 川田龍吉男爵の父親は日本銀行の総裁にもなった優れた実業家の川田小一郎氏。川田男爵自身は21歳でスコットランドに留学後、留学で学んだ知識を活かし、船の修理などの仕事に就いたあと、横浜ドックを設立。さらにその後は渋沢栄一から函館ドックの立て直しを依頼されて北海道に渡り、仕事の傍ら農場を開き、自ら畑を耕して西洋野菜を育てていたということだ。

 その中でも特に熱心に育てていたのがじゃがいも。なぜそこまでじゃがいもの栽培に情熱を傾けていたかは生前には分からなかったものの、死後発見されたのは、外国人から寄せられたラブレターの数々。実は川田男爵、スコットランド留学時代に地元の女性と運命的な恋愛をし、結婚する決意も固めていたとのこと。しかし、帰国後に日本に呼び寄せようとした際に父親の反対に遭い、ふたりは別れることに。その後、川田男爵は父に勧められた女性と結婚し8人の子どもをもうけたとのことだった。

 しかし、川田男爵が女性と休暇で訪れていた土地がじゃがいもの生産地で、北海道で川田男爵が育てていたじゃがいももスコットランドで取れるものと同じ品種だったとのこと。おそらく青春時代の恋愛を重ねて、熱心にじゃがいも栽培に取り組んでいたのではないか……という川田男爵の恋愛ストーリーに、視聴者からは「これマッサンじゃん!」「エリーが日本に来なかったバージョンの『マッサン』」「男爵いもにこんな秘話があるなんて考えたことなかった」という声が集まっていた。

「『マッサン』は、2014年から2015年にかけて放送されていたNHK連続テレビ小説、いわゆる朝ドラ作品。ニッカウヰスキーの創業者をモデルにした主人公を玉山鉄二(41)が演じました。ストーリーの中で主人公が恋に落ちるのが、スコットランドの女性・エリー。川田男爵と同じく両家から結婚を反対されるも、こちらのふたりは押し切ることに。その後は共に北海道に渡るところも『マッサン』と同じ。数々の共通点もあり、川田男爵から『マッサン』を連想した人も少なくなかったようです」(芸能ライター)

 男爵いもに秘められたストーリー。なんとも朝ドラ的だった。

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