夢追い人がかっこよく見えるのは、25歳までの儚い魔法。
こんにちは。「見る目のなさ」には定評がある恋愛コラムニスト・ミクニシオリです。
私の見る目のなさといったら、大学生の時に付き合っていた彼氏は大学中退して海外にポーカーしに行って大借金して帰ってきたり、同棲していた元カレと別れる時は、貯金していたお金が返ってこなくなったりと、まあまあひどいものでした。
まあ、若いうちにそういう辛酸をなめまくったおかげで、今は冷静に恋愛するようになりました。今年で29歳、崖っぷちアラサー。
さて、今回はそんな私がこじらせちゃったきっかけでもある、10代の頃のイタい恋を振り返ります。
■中二病をこじらせていた高校時代
ステージの上で逆光に照らされている男性は、なぜかっこよく見えてしまうのだろう。
北関東の片田舎で育った私は、高校生の頃そういう”魔法”にかかっていたんです。
時は、ルーズソックスにつけまつげ3枚盛りギャルが、クラスのヒエラルキー上位に君臨する時代。一方私は初期iPodで音楽を聞いているタイプのJKで、いわゆる中二病をこじらせていました。
中学時代好きだった男子の影響でギターをはじめていた私は、立派なサブカル女子に成長しており、一緒にギターを練習していた男子に告白されて、はじめての彼氏ができました。
ギャル男ばかりの田舎で、古着系の私服をさらっと着こなすバンドマン男子と付き合えた。サブカルスタンプラリー、一個捺印です。
■サブカル女子、バンドマン彼氏と「ライブハウス沼」へ
バンドマン彼氏と付き合ってからは、彼と地元のライブハウスに出入りするようになりました。どんな田舎にもなぜかあるのがライブハウスというものですが、なんとなく閉鎖的な雰囲気が漂っていて、自分からは遊びに行けない場所でした。
彼はそのライブハウスで、コピーバンドとしてライブをしていました。お遊びでギターを弾いているだけの私と比べて、きちんとバンドを組んでステージに上がっているというだけで、謎の魅力で輝いて見えていたんですよね。