「一人ぼっちで夜の港を歩いていると、側に黒塗りの車が停車。ニヤニヤ笑う男たちに『乗れよ』と言われ...」(神奈川県・40代男性)

| Jタウンネット
「一人ぼっちで夜の港を歩いていると、側に黒塗りの車が停車。ニヤニヤ笑う男たちに『乗れよ』と言われ...」(神奈川県・40代男性)

夜道を一人で歩いていたら真っ黒な車が近づいてきた。

もし自分がそんな状況になったら、「一体なんだ?」と警戒する人がほとんどだろう。

その上、乗っているのが薄ら笑いを浮かべた男たちだったりしたら、「まさか、強盗? それとも誘拐?」と疑ってしまうかもしれない。

コロナ禍でなかなか旅行に行けない今、かつての楽しい思い出を振り返ろうとJタウンネットが「旅先でのいい話」を募集したところ、神奈川県の40代男性S也さん(仮名)から、まさにそんなエピソードが寄せられた。

そう、これは「いい話」。

強盗も誘拐もされないので、安心してS也さんの思い出を一緒に振り返ろう。

それは、今からもう15年以上前のこと。

S也さんが、出張でアラブ首長国連邦に数か月滞在していた時のエピソードだ。

「自分が恥ずかしかったです」
「当時はイラクが情勢不安で、日本人が殺害された事件などもあり、中東に行くこと自体が不安でしかたがありませんでした。仕事は船舶関係で、地方にあるほぼ無人に近い、砂漠のど真ん中にあるような港で船に泊まり込みで仕事をしていました」(S也さん)

そんなある日、仕事を終えて無事に船が出航していくのを見送ったS也さんは、気が付くと夜の港に一人、ぽつんと取り残されていた。

「周囲は砂漠で人っ子一人いない。無人の砂漠の港に居続けるわけにも行かず、仕方がないのでとぼとぼと、月夜の明かりを頼りにしばらく歩いていました」(S也さん)

すると、そんなS也さんの近くに、窓までもが黒塗りの真っ黒な車がゆっくりと停車して......。

「現地の民族衣装を着たドライバーが『お前、何処に行くんだ?』と聞いてきました。
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