朝顔は今も昔も夏の風物詩として日本人に愛されてきました。夏休みに朝顔の観察をしたことがある人も多いでしょう。
江戸時代、朝顔の栽培がブームとなり、突然変異によってビジュアルが変化した「変化朝顔」も多く生まれました。今回は、江戸時代の朝顔ブームの中で刊行された、「朝かがみ」という図譜を紹介します。
本書は当時栽培されていた変化朝顔の図譜で、東雪亭/著、葛通斎文岱/画 によるもの。文久1(1861)年に刊行されました。当時、変化朝顔の図譜はほかにも刊行されており、嘉永7(1854)年の「朝顔三十六花撰」などが比較的有名でしょうか。