高温多湿の気候や外出制限の15分ルール、日本語のみ記載のエアコンに激狭宿舎と、外国記者・選手団からの批判が尽きない東京五輪。その様は当初打ち出していた『おもてなし』からは程遠いが、〝あるアイテム〟だけは記者の間で大人気となっているようだ。
そのアイテムとは、誰もが一度は口にしたことがある山崎製パンの製品『ランチパック』。プレス向けの軽食として会場に置かれており、記者たちの小腹を満たすのに一役買っている。山崎製パンがオリンピックの協賛企業に加入していないためか、ブランドロゴや商品名が隠され、プライベートブランドのようにシンプルなパッケージになっているのが特徴だ。
この人気をうかがえるのが、記者たちが個人で運用しているSNS。ツイッターを覗くと、複数の記者がこのランチパックを画像とともにツイートしているのが分かる。ドイツ出身でアメリカ・ホワイトハウスの記者会員でもあるフィリップ・クラウザー氏は、自身の公式アカウントでプレス向けに積まれたランチパックの画像をツイート。外側が閉じられたサンドイッチの形状に驚いたのか、口に合ったのか、はたまた合わなかったのかは不明だが、「カルチャーショック」とその衝撃を表している。
Press room food: choice of strawberry jam and margarine, or peanut cream sandwiches. Culture shock. pic.twitter.com/9tnDhwOBVD
— Philip Crowther (@PhilipinDC) July 26, 2021
ラグビーワールドカップでも人気だったランチパックカナダのカメラマンであるフランク・ガン氏も、会場をバックに手に持ったランチパックをパシャリ。ツイート本文には《朝食の王 とても美味しいです》とつづられており、いたく気に入った様子だ。